私がこの小窓に突き刺されてどれくらいたっただろうか
1つ気がついたことがある
曇りガラスの向こうには、何かある、、、いやいる。
そう、いるのはわかるのだ。
それはそうだ、家には確実に家主がいるここは家だからね。
そんな動かぬ影を見ていたら、その影が見えなくなった。
日が落ちたのだ。
何もできない時に、考え事のできるネタがあるだけマシな環境だ。
しかし、ここから何も見えない時間が、朝まで続くのかと思うと少しうんざりするな。
こんな時寝れたらなぁ。
私は寝ない、いや寝る機会などなく朝に使命を果たして夕方には、私はもう終わるはずだったのだ
暗闇の中で、何か聴こえるな
カチカチカチカチ
ギィ
フュオオオオオオ
深夜ではあるが、外の音の方が大きく感じるくらい家の中は静かだ
何一つ有機物の音はしない
本当に曇りガラスの向こうのあれは、いるのか?それともあるのか?
寝ない私の夜は長い、いくらでも考えよう、想像は無限に広げられる。